Arduinoで自作キーボードを作る方法

Arduinoを使ったカスタムキーボードの制作がDIY愛好家の間で注目されています。マイクロコントローラーを活用することで、ゲーミングデバイスや特殊入力装置など、オリジナルのHID（ヒューマンインタフェースデバイス）を簡単に作成できます。

必要な材料

• Arduino Leonardo または Micro（USB HID対応モデル）
• タクトスイッチ 10個（キースイッチ用）
• 10kΩ抵抗 10個
• ジャンパワイヤー
• ブレッドボード
• キーキャップ（3Dプリント可）

制作手順

1. ハードウェア接続

Arduinoのデジタルピン（2-11）にスイッチを接続：
各スイッチの一方をGND、他方を10kΩプルアップ抵抗経由でピン接続

2. プログラム作成

#include 

void setup() {
  for(int i=2; i<=11; i++){
    pinMode(i, INPUT_PULLUP);
  }
  Keyboard.begin();
}

void loop() {
  for(int key=0; key<10; key++){
    if(!digitalRead(key+2)){
      Keyboard.write('a' + key);
      delay(100);
    }
  }
}

3. 動作確認

USB接続後、スイッチを押すと「a」～「j」の文字が入力されることを確認

応用例

• マクロキーボード（ショートカット専用デバイス）
• ゲームコントローラー（特殊操作の割り当て）
• アクセシビリティデバイス（障害者向け入力支援）

Arduino Keyboardライブラリの詳細設定では、修飾キー（Ctrl/Shift）の組み合わせやメディアキーの制御も可能です。実際に制作する際は、キースイッチの配置やケースデザインにこだわることで、より実用的でオリジナリティのあるデバイスが作成できます。

※本記事で使用したサンプルコードはArduino IDE 2.3.2で動作確認済み