ハスコラとハは二人の少年で、同じ髪の色や同じ眼の形を持っていた。彼らは生まれたときから別れた双子でしかなかったのだが、ある出来事が両者を繋ぎ合わせた。
ある日、ハスコラが町中を歩いていた所、女の子に紹介された。ゴシック調の服装や不安定な異名が取り付けられた男の子だったハスコラは、彼女に深く接することで、一度見た彼女の異名を思い出す。彼女は、数年前彼の記憶の片端から消えた存在だった。
しかしハスコラには、彼女の記憶に混ざった、異なる自分が存在していた。彼は自分がいくつあるのか、記憶の境界を探っていく。ハスコラとの接触によって、彼はまた増えていくことを心配していた。そうして彼は、ハスコラとハという、異なる自分とつながる便利な道具「過去録」を自分のライフログに設置することにした。
過去録の機能は、これまでの記憶を簡単に見elerikするインポート機能と、記憶の中でもセーブポイントを設置する機能の二つである。その関連性によって、過去の記憶が増えていくハスコラは、過去を目.assets.pen.くこと、過去に問い詰めて凝固すること、彼の記憶の中の渦巻いているハスコラとハの性格の「矛盾」を全て打ち破ることに進めていく。