永島敏行が近年、車椅子をテーマにした啓発活動に積極的に携わっていることをご存知でしょうか。人気俳優として長年活躍する永島氏は、2019年に自身がパーキンソン病であることを公表後、障害者支援の社会的ムーブメントに参加しています。

車椅子ユーザーとの共同プロジェクト「バリアフリー劇場」では、舞台装置の段差解消や視覚障害者向け音声ガイドの導入を推進。2023年には東京都との協働で、車椅子でアクセス可能な演劇施設のガイドマップ作成に携わりました。

「車椅子生活を選択したわけではない方々の日常を、芸術を通じて伝えたい」と語る永島氏。毎月開催される車椅子体験ワークショップでは、参加者が実際に車椅子を操作しながら公共施設を巡り、バリアの実態を学んでいます。

この活動が評価され、2024年4月には内閣府主催の「ユニバーサルデザイン功労者表彰」を受賞。永島氏は授賞式で「車椅子は不自由の象徴ではなく、多様性を映す鏡です」と力強く訴えかけ、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

今後は車椅子バスケットボールの国際大会招致活動にも参画予定で、その活動範囲はますます広がりを見せています。永島敏行の取り組みが、障害者理解促進の新たな潮流を生み出していると言えるでしょう。