直接授乳が育児にもたらす5つのメリット
赤ちゃんを胸に抱いて行う直接授乳は、母子双方に多くの利点をもたらす自然な行為です。母乳育児を成功させるためのポイントを解説します。
1. 栄養と免疫成分の完全摂取
新鮮な母乳にはオリゴ糖や免疫グロブリンがそのまま含まれ、消化吸収率が98%と人工乳より優れています。特に初乳には1滴に100万個の免疫細胞が含まれます。
2. 母子の絆形成メカニズム
- スキンシップによるオキシトシン分泌
- 赤ちゃんの五感を刺激する複合的な接触
- 母親の鼓動を感知する安心感
3. 適切な哺乳姿勢のポイント
ラグビーボール抱きや横抱きなど姿勢を使い分け、乳輪全体をくわえさせるのがコツ。あごが乳房に密着する角度を意識しましょう。
4. トラブル対処法
- 乳頭亀裂:授乳後に搾乳を塗布
- 乳腺炎:温罨法と頻回授乳
- 飲み過ぎ:哺乳間隔を2時間以上空ける
5. 現代社会での実践テクニック
授乳ケープの活用や搾乳との併用法、職場復帰後の継続方法など、ライフスタイルに合わせた柔軟な対応が可能です。
WHOが推奨する生後6ヶ月間の完全母乳育児を目指しつつ、母親の心身の健康を最優先に考えることが大切です。助産師や母乳外来との連携で、無理なく継続しましょう。