中江 尋 乃(なかえ ひろの)は、日本国内で急速に注目を集める現代美術家です。1995年大阪府生まれ、京都市立芸術大学院修了後、物質と記憶をテーマにしたインスタレーション作品で2021年の「VOCA展」にて新人賞を受賞しました。
【芸術的アプローチ】
廃材や自然素材にUV樹脂を合成する独自技法で「時間の堆積」を可視化し、2023年ベルリン・メディアアートフェスではインタラクティブ要素を加えた《Echoes of Moss》が国際評価を得ています。特に廃校舎を転用したサイトスペシフィック作品《記憶の校庭》は、地域コミュニティと共同制作した点が特徴的です。
【活動の多様性】
金沢21世紀美術館での個展「沈黙の地層」では、AI生成音響と鉱物標本を組み合わせた新作を発表。教育活動にも力を入れ、2024年からは東京藝術大学で非常勤講師を務めています。
次回展覧会は2025年春、パリのポンピドゥーセンターでのグループ展「アジアの新世代」への参加が決定。デジタルアーカイブ技術を用いた作品拡張に現在取り組んでいます。